浅煎り（ライト・シナモン）

酸味が強く苦味はほとんどない「ライトロースト」と、酸味が強く苦味がわずかに出る「シナモンロースト」があります。ライトローストは生豆の青臭さがまだ残っており、あまり飲まれることはありません。シナモンローストはアメリカンコーヒー向きで、さっぱりとしていることから、ブラックコーヒーでも飲みやすいです。

中煎り（ミディアム・ハイ）

軽い苦味と適度な酸味がある「ミディアムロースト」と、酸味と苦味のバランスが良い「ハイロースト」があります。ご家庭や喫茶店で飲まれているコーヒーの多くはハイローストで、豆自体の味を引き出す焙煎方法です。ミディアムローストは軽い口当たりが特徴で、アメリカンコーヒーに向いています。

中深煎り（シティ・フルシティ）

ハイロースト同様、標準的な焙煎度合いなのが「シティロースト」です。適度な酸味と苦味はもちろん、コクも強いため日本人好みといわれています。

エスプレッソなどに用いられる「フルシティロースト」は、酸味が少なく苦味が強いのが特徴で、アイスコーヒーにおすすめです。

また、シティ・フルシティの「シティ」はニューヨークシティのシティからきています。アメリカ人がこの焙煎度合いを好んで飲んだので、ここから「アメリカン」の語源になりました。

深煎り（フレンチ・イタリアン）

強い苦味と香りを持つ「フレンチロースト」は、カフェオレやウインナーコーヒーなど、ミルクや生クリームと合わせるアレンジコーヒーに向いています。

「イタリアンロースト」は強い苦味が特徴で、やや焦げたような香ばしさがあります。濃厚な味わいがあり、エスプレッソやカプチーノなど、イタリアンスタイルのコーヒーにおすすめです。